無限の前に腕を振る
中原中也の詩「盲目の秋」に、こんな一節がある。
風が立ち、浪(なみ)が騒ぎ、
無限の前に腕を振る。
なぜか覚えていましたが、橋の上で腕を振っていると勘違いしていた。いずれにしても、これは、有限な者が無限に向かって腕を振っている感じです。
写真のみことばは、無限なものから有限な者へと差し伸ばされた手のようなことばです。「何故だ」と問い質すヨブに、吹きすさぶ嵐の中から「あなたはわたしの慈愛の手の中に包まれているではないか」と神が語っておられるようです。