図書館で「人間はすごいな」(日本エッセイスト・クラブ編 ’11年版ベスト・エッセイ集)という本を借りた。パラパラ読みをしていたら、山浦玄嗣(はるつぐ)さんの「ケセン語訳聖書に取り組む」という文を見つけた。

マタイの福音書5章3節「心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人たちのものだから。」をどう訳すか。原典に当たって適切な訳語を見出すために60歳でギリシャ語を学び始め、そして、次のように訳された。

「望みなく、頼りなく、心細い人は幸せだ。神さまの懐に抱かれるのはこの人達だ。」

イエスの時代のガリラヤ地方に住む人々の生活の実情を知り、このような訳になった。

「勉強した人だけが理解できる専門用語を避けて、ケセンという世間さまにシッカリ通ずる訳にした」とのこと。

私の生き方がイエス様を信じる者にふさわしく『世間さまにシッカリ通ずる』よう、祈りたい。

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